続・ところで、そもそも遮熱材って何なの?効果はあるの?
社長ブログ
輻射熱って何?気温とは違うの?
前回、輻射熱をコントロールすることが温熱環境の向上に有効だと述べました。
では、輻射熱ってなんでしょうか?
「1点から一直線に無方向に放射される放射熱』
「途中空間では熱を発しないが、物に当たって発熱する」
ちょっと分かりにくいですね。
前に日向と日陰のお話をしましたね。
気温25度、快晴。グランドの真ん中と日陰とでは暑さの感じ方がまるで違うということ。
これが都会のアスファルトの照り返しの中では、さらに暑さを感じます。
要するに電磁波なんです。
電子レンジと同様の理屈です。
光線なので、空間に直接熱は伝えません。
物に当たって初めて熱を発します。
同じ気温でも、
・日向ではこの輻射熱を体に浴びることによって暑く感じます。
・日陰ではこの影響が少ないため、暑さを感じなくなります。
そうそう、地球が温暖なのはいうまでもなく太陽のお陰なのですが、太陽は直接地球に温度を伝えてません。宇宙空間は絶対零度(−273度)の極寒空間です。
その空間を通過してきた電磁波が地球に当たって、地表付近を温暖な環境にしてくれているんですね。
どうでしょうか?輻射熱のイメージがお分かりになりましたか?
建物を通過する熱の70パーセント以上が輻射熱と言われています。
室内の温熱環境の向上には、輻射熱のコントロールが重要だとお分かりいただけたなら幸いです。