人生色々、建築会社さんも色々ですな(^ ^)
社長ブログ
各ビルダーの、雨漏りに対する姿勢の違いに驚いた^ ^
先日のことです。
建築資材商社さんからの紹介ということで、あるビルダーさんから雨漏り調査の依頼がありました。
なんでも、昨年引き渡しの新築物件で先月雨漏りした。色々自分たちなりにやってみたが、今ひとつ原因がはっきりしない、早急に解決しなくてはならないので、原因究明をお願いしたいとのことでした。
当然、お仕事の依頼です。雨漏り110番として気持ち良く引き受けて解決にあたる、というのが当然だと思われるかもしれません。
ところが、当社のスタンスとしては、少々微妙なのです…。
当社は原則、雨漏り案件に関しては現在、下請けはやりません。
いや、過去には何件か行いました。
でも、決して愉快なことにはならなかったのですね、元請も、当社も、施主さんも。
築浅の建物が雨漏りするということは、何らかの瑕疵(傷・欠陥)が存在するということです。
材料に起因するもの、施工に起因するもの、はたまた間違った設計によるもの等々。
これ、決して意図的ではないにしても、ほぼ全て元請さんの責任になるんですよね。
雨漏り調査を当社が行うことで、元請さんのミスが露わになるのです。
「この部材の納まりが間違っている」
「使用すべき材料でないものが使用されている」
「1工程足りない」
「そもそも、まるで防水処理がなされていない」
等々。
これ、施主の前で言われると、元請サイドからすると耳が痛いどころか「やめてくれ!」と叫びたくなるような内容ですよね。
ただ、雨漏り110番の私たちからすると、明らかにせざるを得ないのです。
施主は、こんなミス(手抜きと言われます)をしたのか!と不信感を隠しません。
元請からの依頼となると、お金をもらうのは元請からです。
当然ながらこの場合、当社のお客さんは元請です。施主ではありません。
本来、ビジネスというのはお客さんの利益に叶うようサービスを提供するというのが本筋だと思うのですが、真逆のことになりがちです。
「客には、もっとオブラートに包んでしゃべってくれ!」
「コーキングで治ると言ってくれ」
「往々にしてあることだ、元請には責任がないと言ってくれ」
「金、払わね〜ぞ!」
等々、詭弁や言い訳や強要のオンパレードです。
いやはや…。
当方としては全てNO!
当然です。雨漏り110番として、嘘はつけないのです。
よって、無用なトラブルを避ける為、心身の健康を保つ為、現在は雨漏りにお困りのエンドユーザーさんからしか受けないことにしているのです。
前置きが長くなりました😅
今回のビルダーさんは、「こちらのミスでお客さんに迷惑とご心配を掛けている、その為、何よりも早急に解決を図り、安心して頂きたい、保身するつもりは一切無い!」との事。
!!!
「そういうことなら、こちらは異例ですが、商売抜きでアドバイザーという立場でお手伝いします」
ということで実行の運びとなりました。
当日、驚きました。
ビルダーさんからは役員3名、設計、工務、営業の部長クラスや支店長も。全員作業着です。
協力会社さんからは約10名!
足場屋さん、大工さん、板金屋さん、防水屋さんetc
当日借りたという駐車場は、10台ものトラックや営業車で埋まっていました。
雨漏り事故に対する意識の高さ、少々驚くほどです。
聞けば、年間数百棟完工。ほぼ雨漏りは無かったとのこと。
よって、雨漏りに対する知識もなく、専門家の知見をお借りしたかった、とのことでした。
素晴らしいですね( ◠‿◠ )
散水調査、貯水調査、サーモグラフィー調査とお手伝いし、無事再現成功、
雨漏りのメカニズムも解明できました。
僕もほっと(笑)。プロとして、お役に立てて安心しました^ ^
ま、建築会社さんも様々ということです。
責任感と使命感。
ビルダーとしての矜持を見せつけられました。
施主さんも、笑顔でしたよw
僕も、刺激と気づきを頂きました。
久しぶりに貴重な経験をいただいた案件でした。
うちも負けないぞ!と(笑)
これからも精進します!