屋根雨漏りの原因です。屋根下地防水紙について
社長ブログ
屋根下地防水紙(アスファルトルーフィング)とは?
屋根下地防水紙は野地板の上の敷き込む防水シートです。
仕上げの屋根材自体で完璧な防水性はありません。せいぜい雨を「受け流す」機能がある程度です。
勘合部からの風雨の吹き込みや毛細管現象による吸い込みなどで、必ず雨水は屋根材裏面に回り込みます。
屋根下地防水紙は2時防水と呼ばれ、実は屋根材より建築瑕疵では重要な部位です。
屋根を葺くに当たって、野地板に屋根材を釘どめします。その釘穴から雨水の侵入を防ぐ性能が屋根下地防水紙には求められます。
太陽の熱で融解したアスファルト成分で釘に絡みつくことで、防水性能を発揮します。油脂成分がある蒸発していくと、硬化し、伸縮に追従できずに破断します。こうなると防水性能は加速度的に低下します。
どんな種類があるの?
次にルーフィングの素材について述べます。
以前はアスファルトのみを原料としたアスファルトルーフィングが一般的でしたが、現在はゴムを6~10パーセント配合した改質アスファルトルーフィングが流通してます。高価ではありますが、油脂の蒸発が抑えられ、飛躍的に耐久性が向上してます。
結論:建物の中でも重要な機能パーツです。
残念なことに、多くの業者がルーフィングを価格の安さを優先して発注している現実があります。「どうせ、隠れてしまう部分」ということと高い耐久性能が業者の利益に直結しないという側面があるかもしれません。逆に言えば、黙っていても改質アスファルトルーフィングを施工する業者さんは、お客さん目線の、間違いのないプロと言えるかもしれません。
屋根下地防水紙は、雨から家を守る最後の砦といえます。ぜひ厳しい選択眼をお持ちください。