仕事は親切
社長ブログ
お客さんは、欲しいものがわからない
先日、ある商品を購入したく、業者さんに問い合わせしました。
詳しく打ち合わせしたいとの事だったので、来社いただきました。
私「こういう目的で購入を検討してます。それに合う商品を教えて下さい」
業者さん「ここから選んで下さい」
私「こちらは知識が無いので、うちの目的に合う様な商品とサービスを提案してもらえませんか?」
業「御社の用途や希望はこちらでは分かりかねます、品番を言ってもらえば手配しますので、社内で検討して下さい」
と言って、この方はお帰りになりました(笑)。
これって、プロとしてどうなんでしょう?
翻って、私たちの仕事ではどうでしょうか?
お客さん「塗装の見積もりをください」
塗装屋さん「はい、分かりました!当社一押しの、20年保つ超高耐久塗料で見積もってきます!」
・・・。
これって同じことかも知れません。
建物は二つと同じものはありません。
構造、素材、規模、築年数、立地、全て違います。
劣化状態も様々です。
そもそも、何故、お客さんは塗装しようと考えたのか?
ご近所さんが塗装したから
セールスが来て勧められたから
建ててから10年以上経ったから…
それって、不親切では?
塗装工事の見積もり依頼をいただいて、理由をよくよく聞くと、少なからずあるのが「雨漏りしたから」という理由です。
お客さんからすれば、単純に、漏れてる箇所に塗装すれば雨漏りは止まるだろう、という考えです。
それで、近所の塗装店に電話します。
その塗装屋さんからすれば、せっかくの仕事の依頼です。
塗装工事を受注しようとするのは当然です。
「塗装してくれ」と言われたから塗装工事の見積もりを提出する。
一見至極当然の事に見えますが、本来の問題解決からは遠のくかもしれません。
雨漏り対策と塗装工事は全く別の分野で、違う仕事です。
当然提案内容もまるで違ってきますし、塗装屋さんの本業からは外れるかもしれません。
何でお困りか?
何をすれば解消できるか?
ここをきちんとヒアリングし、提案する事。これが重要ですよね。
これくれ!
はい、分かりました!
これは、かなり不親切なことかもしれません。
私達の仕事とは?
安全安心や、少しの幸せを感じられるもの、単なる物ではなく、専門技術を持って満足を提供することが私たちの仕事と思います。
「仕事は親切」
改めて心します。
ではでは。