実はみんな分かっていない^^断熱材と遮熱材の違いと効果的な使い方
社長ブログ
連日暑いですね🤦♂️お陰様で、遮熱工事のお問い合わせを多くいただいております。
建物の中を快適に保つために欠かせないのが断熱材と遮熱材。
この二つは熱の管理において重要な役割を果たしますが、それぞれ違った方法で働いています。
今回は、この二つの違いと特性、そしてそれぞれの効果的な使い方についてお話しします。
断熱材って何?
断熱材は、熱が物質を通して直接伝わるのを防ぐための材料です。伝導熱対策に有効です。冬は家の中の暖かさを保ち、夏は外の熱がダイレクトに入ってくるのを防ぎます。
因みに、伝導熱って何?って方にお答えすると、家電で言えば、アイロンの熱です。
断熱材の役割
冬は暖かさを保つ:暖かい空気が外に逃げるのを防ぎます。
夏は熱を蓄える:外の暑い空気が入ってくるのを一旦蓄熱し、室内にはダイレクトに伝えません。
断熱材の種類
1. グラスウール:ガラスを繊維状にしたもの。防音効果もあり、コストも手頃。
2. ポリスチレンフォーム:発泡スチロールの一種で軽くて扱いやすい。
3. セルロースファイバー:再生紙を原料とした断熱材。環境に優しく、湿度調整もバッチリ。
断熱材の特徴
厚み:厚いほど熱を通しにくい。
設置場所:壁、天井、床に使われます。
遮熱材って何?
遮熱材は、熱放射(輻射熱)を防ぐための材料です。熱放射は太陽からの熱が物体に当たって伝わる現象。遮熱材は、この輻射熱を反射することで建物内部への熱の侵入を防ぎます。
建物に侵入する熱の70%以上が実は輻射熱なんです。
因みに、輻射熱って何?って方にお答えすると、家電で言えば、電子レンジの熱です。強力な熱です🫨
遮熱材の役割
輻射熱を反射:太陽からの熱の殆どを宇宙空間に反射して、建物内部を涼しく保ちます。
冷・暖房効率を上げる:熱の侵入を防ぎ、反射させることで空調の効率を大幅アップ。
遮熱材の種類
1. アルミ箔:高い反射率で効果的に輻射熱を反射。
2. 特殊コーティングシート:反射性の高いコーティングがされたシートで、軽くて設置しやすい。
遮熱材の特徴
薄くて軽い:断熱材よりも薄くて軽いので、設置が簡単でほぼどこにでも施工可能。
設置場所:主に屋根や外壁の表面に使われます。
実は、季節は問わない:もちろん夏に効果を発揮しますが、寒冷地では冬が最も効果的。魔法瓶と同じで熱を反射させて逃しません。
効果的な使い方
断熱材と遮熱材はそれぞれの特性を活かして使うことも大事です。
冬の対策
冬は家の中の暖かさを保つのが重要。断熱材を使って熱の流出を防ぎましょう。断熱材は壁や天井、床に設置するのが一般的です。
夏の対策
夏は外の熱が入らないようにするのがポイント。特に屋根や外壁が高温になるときは輻射熱が大敵。ちなみに鋼板屋根は80℃にも達することがあります。
火傷注意!のレベルです😱
遮熱材を使ってこの熱を反射しましょう。屋根や外壁の表面や内側に遮熱材を設置することで、効率的に熱を反射し、冷房効率を上げることができます。
断熱材と遮熱材の併用
断熱材と遮熱材を一緒に使うことで一年中快適な家を実現できます。例えば、屋根や天井に遮熱材を設置し、壁や床に断熱材を使うことで、夏と冬の両方に対応できます。
実際の例
ある家では、夏の室内温度を下げるために天井裏にアルミ箔の遮熱材を設置し、冬の暖かさを保つために天井と壁と床にグラスウールの断熱材を使いました。その結果、冷暖房の効率が上がり、年間のエネルギーコストも大幅に減りました。こうした適切な材料の選び方と設置は、エネルギー効率の向上と快適な室内環境を作り出します。
まとめ
断熱材と遮熱材は、建物の温度管理においてそれぞれ異なる役割を果たします。断熱材は熱伝導を防ぎ、冬は暖かさを保つのに効果的。一方、遮熱材は輻射熱を反射し、夏の涼しさと更に冬の暖房熱を保つのに適しています。この二つの材料をうまく使い分けることで、一年中快適な住環境を保つことができます。
新築やリフォームを考えている方は、断熱材と遮熱材の特性を理解し、適切に利用することが重要です。これからの季節に備えて、しっかりとした熱対策を行い、エコで快適な生活を送りましょう(^-^)